ラウエ対称(読み)ラウエタイショウ

化学辞典 第2版 「ラウエ対称」の解説

ラウエ対称
ラウエタイショウ
Laue symmetry

元来は,単結晶によるX線のラウエ写真上における回折X線強度の対称をさす.回折の運動学的理論によれば,X線,中性子の回折強度は構造振幅の絶対値の2乗に比例するので,今日では,逆空間における構造振幅の絶対値,またはその2乗の分布の対称をよぶのに用いられている.ラウエ対称はX線の強度分布の観測から判定でき,それによって結晶点群のとりえる範囲を限定できる.ラウエ対称の対称操作をつくる群をラウエ群とよび,一般には,ラウエ群は結晶が対称中心をもつときに結晶の点群と同型であり,対称中心をもたないときは点群に反転要素を加えた群であって,点群32種類に対して,ラウエ群は11種類だけである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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