コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

点群 てんぐん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

点群
てんぐん
point group

結晶に可能な8種の対称要素、すなわち1、2、3、4、6回回転軸(本義回転軸)および1、2、4回回反軸(転義回転軸)の可能な組合せで得られる32種の有限な群。これらは32種の晶族に対応しており、結晶族群ともよばれる。個々の点群には、ヘルマン‐モーガンの記号Hermann-Mauguin's notationあるいはシェーンフリースの記号Schoenflies' notationが与えられるが、結晶構造の記載には一般に前者を用いる。後者は分子構造の対称を示すのに用いられることが多い。
 独立した分子の構造には、結晶構造では許されない対称要素、たとえば5回軸や7回軸の存在も可能であり、分子の中心点における対称の群表示も行われるが、分子の場合には点群とはいわず、分子群molecular groupという。[岩本振武]
『H・H・ヤッフェ、M・オーチン著、齊藤喜彦訳『現代化学シリーズ31 群論入門――化学における対称性』(1966・東京化学同人) ▽中崎昌雄著『化学と対称性――群論入門』(1976・南江堂)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の点群の言及

【結晶】より

…また,結晶面として現れるある格子面と対称的に同価な他の格子面もやはり結晶面として形態に現れることも経験的に知られている。
[点群,結晶族]
 微視的なn回らせんや映進の並進成分tは巨視的には見ることができないから,それらは巨視的にはそれぞれn回回転と鏡映とに等しくなり,また微視的な格子並進も巨視的には均質な連続体となるから,その結晶の任意の点Oを原点にとって,すべての対称要素がOを通るとみなしてよいことになる。互いに平行に繰り返して存在する結晶構造の微視的な対称要素と,それらと方向を同じくして原点Oを通る巨視的な対称要素との対応を矢印で示せば,n回回転およびらせん軸→n回回転軸,n回回反軸(n>2)→n回回反軸,鏡映面および映進面→鏡映面,対称心→対称心となる。…

※「点群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

点群の関連キーワードシュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群シリアル・ノミネーションウォルフの太陽黒点数ノイマンの原理ウォルフ黒点数ウスヒラムシサーモパイルキラリティー黒点相対数相対黒点数ラウエ斑点群(数学)等軸晶系正方晶系単斜晶系単斜格子異方性信号機フレア対称性

今日のキーワード

衣笠祥雄

[生]1947.1.18. 京都プロ野球選手。京都の平安高校時代,捕手として甲子園に出場。高校卒業後,1965年広島東洋カープに入団。内野手に転向し,1970年 10月 19日の対読売ジャイアンツ (...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

点群の関連情報