日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラクチュール」の意味・わかりやすい解説
ラクチュール
らくちゅーる
Jean Lacouture
(1921― )
フランスのジャーナリスト。ボルドー生まれ。ボルドー大学、パリ大学で法律、文学を修めた。1945年フランス・インドシナ派遣軍の情報将校、1947年からモロッコ代表部の情報担当官。1950年に『コンバ』紙の外交記者としてジャーナリストに転じ、以後『ル・モンド』『フランス・ソワール』で活躍、1957年『ル・モンド』外信部長。その後同紙「大記者」の地位を与えられ、フリーの立場で多数の著作を発表。邦訳書では『ベトナムの星 ホー・チ・ミン伝』『ユダヤ人とアラブ人 昨日・今日・明日』などがある。
[伊藤力司]
『吉田康彦・伴野文夫訳『ベトナムの星 ホー・チ・ミン伝』(1968・サイマル出版会)』▽『ラクチュール著、持田坦訳『ドゴール』(1972・河出書房新社)』▽『早良哲夫訳『ユダヤ人とアラブ人 昨日・今日・明日』(1979・サイマル出版会)』