フランスソワール(読み)ふらんすそわーる(英語表記)France Soir

デジタル大辞泉 「フランスソワール」の意味・読み・例文・類語

フランス‐ソワール(France-Soir)

フランス夕刊新聞。1944年、パリ創刊。保守系の大衆紙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「フランスソワール」の意味・読み・例文・類語

フランス‐ソワール

  1. ( France Soir ) フランスの新聞。パリ発行の夕刊紙。一九四四年創刊。保守系大衆紙。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フランスソワール」の意味・わかりやすい解説

フランス・ソワール
ふらんすそわーる
France Soir

パリで発行されているフランスの保守系大衆紙(夕刊紙)。第二次世界大戦中の1941年ドイツ占領地区で発刊されたレジスタンス運動の機関紙『デファンス・ド・ラ・フランス』を継承して1944年創刊。1946年から大手マスコミ資本アシェットHachetteグループの系列下に入り経営的にも安定、名編集者ピエール・ラザレフPierre Lazareff(1907―1972)社長の下で、1956~1958年当時は発行部数140万を数え、黄金時代を迎えた。1972年ラザレフ社長の死後、部数も低落一途をたどり経営不振が表面化、1976年地方紙チェーンの経営者で右派政治家のロベール・エルサンRobert Hersant(1920―1996)に買収された。その後も経営は安定せず、1999年エルサンの後継者が所有株を手放した後、10年間でオーナーが3人代わったが経営は好転しなかった。2009年1月ロシアの大富豪アレクサンドル・プガチョフAlexandre Pougatchevが買収、潤沢な資金を投入してようやく経営が安定した。発行部数は43万3000部(1985)から4万部(2006)まで落ち込んだが、2010年には7万7000部まで挽回した。

[伊藤力司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android