化学辞典 第2版 「ラクツロース」の解説
ラクツロース
ラクツロース
lactulose
4-O-β-D-Galactopyranosyl-D-fructose.C12H22O11(342.30).ガラクトースとフルクトースからなる2糖類.白色の結晶.粉末で涼甘味を有する.融点169 ℃.-51.4°(水).乳糖が異性化したもので,加熱処理した乳製品中に見いだされる.ミルクオリゴ糖ともよばれる.ラクツロースは難消化性で胃や小腸で吸収されず,大腸にとどく.そこでビフィズス菌のえさになり,ビフィズス菌を増殖させる結果,腸内の悪玉菌や病原菌の増殖を抑え,整腸作用を発揮する.[CAS 4618-18-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報