ラコーン・コル(その他表記)Lakon Khol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラコーン・コル」の意味・わかりやすい解説

ラコーン・コル
Lakon Khol

カンボジア仮面舞踊劇。一般にはコルという。男性だけで演ずる舞踊を主とし,タイのコーンに似ている。宮廷芸能として取入れられた『ラーマーヤナ』からの挿話で,特にシーター姫の誘拐,ラーマ群とラワナ群との戦闘とハヌマーンの活躍の場面が多く演じられる。物語は,合奏者のそばにすわっている2人の女性歌手によって歌われる。仮面はつけるというよりかぶるもので,中国ではこの様式を仮頭といい,日本では伎楽面にその形態がみられる。現在は寺院専属の劇団が2つあり,バッタンバンとプノンペン近くのワット・スウィで演じられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む