ラジアルボール盤(読み)ラジアルボールばん(その他表記)radial drilling machine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラジアルボール盤」の意味・わかりやすい解説

ラジアルボール盤
ラジアルボールばん
radial drilling machine

比較的大型の工作物を加工するボール盤で,ドリル穴あけ,中ぐり,タップねじ立てなどの作業が能率よくできる。ベッド上に直立する柱 (コラム) に旋回・上下できる腕部を設け,この上を工具を駆動する主軸頭が移動する構造になっている。工作物をベッドに取付けたまま所要位置に穴あけその他ができる。機械全体をクレーンで運搬できるポータブル型や,腕部に対して主軸を任意に傾斜できる万能型ラジアルボール盤もある。

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世界大百科事典(旧版)内のラジアルボール盤の言及

【ボール盤】より

…なお,直径13mm以下の穴をおもに手送りであける小型の直立ボール盤のことを卓上ボール盤,または手加減ボール盤という。(2)ラジアルボール盤 工作物を動かさずに穴をあける位置が変えられるように,コラムから大きなアームが突き出ていて,そのアームがコラムを中心にして旋回でき,かつそのアーム上を主軸頭が半径方向に移動できるようになっている。おもな種類としてはベース形,万能形,壁掛形,移動形がある。…

※「ラジアルボール盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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