ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラバディ」の意味・わかりやすい解説
ラバディ
Labadie, Jean de
[没]1674.2.13. アルトナ
フランスの神学者。イエズス会士となったが神学研究を深めるとともに不満を覚え,1639年退会。 44年頻繁な聖体拝受のための小さな会を創立。カルバンを研究したのち,フランス改革派教会に入り,50年モントーバンの神学教授。 59年ジュネーブ,66年ミッデルブルクに移った。ある牧師の合理主義的聖書解釈を批判して牧師職を停止され,アムステルダムへおもむいて敬虔主義的分派ラバディ派を創立。 70年破門され,ヘルフォード,アルトナへ移った。彼の一派は財産の共有,自由な祈祷,即興的な説教などを特色とし,1750年頃まで存続した。主著『牧職による教会改革』 La Réformation de l'église le pastorat (1667) 。
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