ラマ塔(読み)ラマとう

改訂新版 世界大百科事典 「ラマ塔」の意味・わかりやすい解説

ラマ塔 (ラマとう)

中国の仏塔で,インドのストゥーパ原型をとどめたチベットのチョルテンの系統を引く形式。基壇,円形断面の塔身の宝瓶,塔刹の十三天よりなり,ラマ廟の塔として建てられたところからその名がある。中国では喇嘛塔と表記される。現存する北京妙応寺白塔(元)はネパール工匠の指導による中国最初のラマ塔であるらしく,明・清時代には僧の墓塔や庭園景物などに用いられた。現存遺構にはこのほか山西省五台の塔院寺舎利塔(明),北京北海白塔(清)等がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 田中

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む