ラムセス11世(読み)ラムセスじゅういっせい(その他表記)Ramses XI; Ramesses XI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラムセス11世」の意味・わかりやすい解説

ラムセス11世
ラムセスじゅういっせい
Ramses XI; Ramesses XI

古代エジプト第 20王朝最後の王 (在位前 1113~前 1085) 。ラメッセス 11世とも呼ばれる。治世は末期的状況を呈し,権勢を誇ったアモンの高級神官アメンホテプが失脚すると,国内はいよいよ無政府状態に陥った。墓地盗掘が横行し,守護を命じられた神官たちまで王墓を盗掘するありさまであった。ここにアモンの高級神官でクシュ総督,軍司令官でもあったヘリホル頭角を現して秩序を回復。 11世の名のもとに犯罪者を裁き,やがて権力を奪い,みずから王の称号を獲得した。ラムセス 11世は混迷のうちに没し,第 20王朝は終わりを告げた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む