クシュ(その他表記)Cush; Kush

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クシュ」の意味・わかりやすい解説

クシュ
Cush; Kush

クシとも呼ばれる。古代エジプト人が今日のスーダン地方を呼んだ名称。古代ギリシア人はエチオピアと呼んだ。前 2000年頃ナイル第2急流以南をさしていたらしいが,まもなくヌビア全地方をいうようになった。古代エジプトの支配下におかれることが多かったが,エジプトを支配したクシュ王朝も出現した。黄金香料,黒檀,ダチョウの羽毛,毛皮などの特産品があり,これらの品物はエジプトに運ばれた。ユダヤ人はこの地方の民の始祖ノアの第2子ハムの長子クシュであるとした。『七十人訳聖書』『ウルガタ訳聖書』に「クシュの地」とあるが,その正確な位置は推定の域を出ない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 項目

普及版 字通 「クシュ」の読み・字形・画数・意味

酒】くしゆ

飲。

字通」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクシュの言及

【ヌビア】より

…黄金や木材の産地として,アフリカ奥地からの貢納品の中継地として,また多くの傭兵を徴用する地として,古代からエジプトにとって経済的にも軍事的にも重要な地域であった。下流のエジプト領の下ヌビア(古代名ワワト)と上流のスーダン領の上ヌビア(古代名クシュ。ギリシア人の呼称はアイティオピア)とに分けられる。…

※「クシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む