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らゆ ラユ

デジタル大辞泉の解説

らゆ[助動]

[助動][らえ|らえ|○|らゆる|○|○]《上代語》下二段・サ変動詞の未然形に付く。可能を表す。…られる。…できる。→
「妹(いも)を思ひ寝(い)の寝らえぬに秋の野にさ雄鹿(をしか)鳴きつ妻思ひかねて」〈・三六七八〉
[補説]「らる」に先行する助動詞。活用・意味ともに「ゆ」に準じて考えられるが、用例は少なく、「い(寝)の寝らえぬに」という例にほとんど限られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

らゆ

( 助動 ) ( らえ ・○ ・○ ・○ ・○ ・○ )
上代の可能の助動詞。下二段活用の動詞の未然形に接続する。否定の表現を伴って、不可能の意を表す。 「我が背子がかく恋ふれこそぬばたまの夢いめに見えつつ寝らえずけれ/万葉集 639」 「夜を長み眠の寝らえぬにあしひきの山彦とよめさ雄鹿鳴くも/万葉集 3680」 〔 (1) 「ゆ」とともに、中古以降の「る」「らる」に対応する。 (2) 活用は、「ゆ」との関連から下二段活用型と考えられるが、上代には未然形「らえ」の用例だけが見られる。なお、中古の訓読文には、連体形「らゆる」の例が見られる。「若しは諸の有情の種種に希求し憂苦に逼切せらゆるが/地蔵十輪経 元慶点」 (3) 「る」「らる」の接続のしかたに準じて考えると、「ゆ」は四段・ナ変・ラ変の動詞の未然形に(実際には、ナ変に接続した例は見られない)、「らゆ」はその他の活用の動詞の未然形に付くということになるが、上代には、ナ行下二段活用の動詞「寝」「寝ぬ」に接続した例しか見られない〕 → ゆ(助動)らる(助動)

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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