ランゲルハンス細胞(読み)ランゲルハンスサイボウ

化学辞典 第2版 「ランゲルハンス細胞」の解説

ランゲルハンス細胞
ランゲルハンスサイボウ
Langerhans cell

皮膚有刺層にある樹状細胞で,抗原提示作用を示し,免疫反応に関与する細胞をいう.有刺層に網目状に存在し,角質層,顆粒層を通り抜けた細菌,ウイルス,異物などを取り込み捕食分解する.ヘルパーT細胞一種で,免疫反応が過剰になるのを防ぐサプレッサーT細胞誘導にも関与している.発見者のP. Langerhansにちなんで命名された.ランゲルハンスは,このほかにも膵臓に点在する細胞塊(ランゲルハンス島)を見つけている.膵臓の大部分は消化液を分泌する細胞からなるが,ランゲルハンス島に含まれる細胞は,インスリングルカゴンなどのホルモンを血中に分泌し,血糖値を一定に保つはたらきをしている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む