ランゴ族(読み)ランゴぞく(その他表記)Lango

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランゴ族」の意味・わかりやすい解説

ランゴ族
ランゴぞく
Lango

ウガンダのランゴ地方に住む半農半牧民。現在ではナイル諸語のルオ語を話すが,もともとはテソ族に近いナイロ=ハム語系人口が中心であった形跡がある。人口約 100万と推定される。地域的,文化的に4つの支族に分れているが,かつては村落が自律的政治単位であり,村落間の争乱が絶えなかった。植民地時代に全体的な統合を強め,オボテ元大統領を出すことによって一層結束を固めたが,アミン政権下では,政敵民族として不利な立場におかれていた。今日までに,伝統的諸制度の多くが消滅している。

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世界大百科事典(旧版)内のランゴ族の言及

【ウガンダ】より

…【中村 和郎】
[住民,社会]
 国名が〈ガンダ族の国〉に由来するように,ガンダ族が最大の人口(1983年で17.8%)を持つ。ついでテソ族(8.9%),アンコーレ族(8.2%),ソガ族(8.2%),ギス族(7.2%),チガ族(6.8%),ランゴ族(6.0%)などが有力である。 ウガンダの住民構成は,さまざまな種族の移住の歴史により複雑になっている。…

※「ランゴ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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