ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランシア」の意味・わかりやすい解説
ランシア
Landseer, Sir Edwin Henry
[没]1873.10.1. ロンドン
イギリスの動物画家。版画家,画家の家系に生れた。版画家の父から教えを受け,幼少から動物画を描いたが,1816年にロイヤル・アカデミー・スクールに入学。 B.ヘードンの指導のもとにエルギン・マーブルの模写や動物の解剖,写生を試みた。次第に人間の感情を動物に移入した戯画的な作風に移行したが,写実的な作品も制作。 31年にアカデミー会員となり,50年ナイト爵を授与された。 67年にトラファルガー広場のネルソン記念碑のための4頭のライオンの彫刻を完成。主要作品は『喪主の老シェパード』 (1837,ビクトリア・アンド・アルバート美術館) ,『蹄鉄打ち』 (44,ロンドン,テート・ギャラリー) 。
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