ラージャスターニー語(読み)ラージャスターニーご

精選版 日本国語大辞典 「ラージャスターニー語」の意味・読み・例文・類語

ラージャスターニー‐ご【ラージャスターニー語】

  1. 〘 名詞 〙 ( ラージャスターニーはRajasthani ) インド‐ヨーロッパ語族インド‐イラン語派インド‐アーリア諸語の一つ。インドのラージャスターン州中心に話される。同州ではヒンディー語公用語のため公共の場で文字表記されることはほとんどないが、表記の必要がある場合は、インド系文字デーバナーガリー文字もしくは伝統的に商人が用いていたマハージャン文字が使用される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のラージャスターニー語の言及

【インド文学】より


[ヒンディー文学]
 ヒンディー文学というのは,ガンガー(ガンジス)川とヤムナー川の中流域を中心に分布する諸言語,諸方言から成った複数の文語による作品の総称である。すなわち,10世紀から13世紀ごろまでのあいだにラージャスターニー語に基づく文語で,王侯の事績をたたえる叙事詩が多数編まれた。14世紀以降は,アワディー方言による恋愛物語と,同方言を文語化した言語によるラーマ信仰の叙事詩がつくられる一方,ブラジュ方言に基づく文語でクリシュナ信仰の抒情的な詩と技巧的な恋愛詩がよまれるようになった。…

※「ラージャスターニー語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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