デーバナーガリー文字(読み)デーバナーガリーもじ(英語表記)Devanāgarī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デーバナーガリー文字」の意味・わかりやすい解説

デーバナーガリー文字
デーバナーガリーもじ
Devanāgarī

インドサンスクリット語を書くのに用いられる文字。ブラーフミー文字に由来するナーガリー文字母体とする。7世紀頃にインドで発達。 10世紀以後は形態も整い,現今一般に普及した文字の総称となった。サンスクリット文献の出版に使用されるほか,ヒンディー語,ネパール語などをはじめとする近代インド=アーリア語に用いられている。母音字には語頭で用いられる独立文字と,子音+母音の音節を表わす文字で子音字に付属させる半体符号とがあるが,独立に用いられた子音字は常にa音を含んでいる。したがって,アルファベット的要素から成る音節文字ということができる。

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