日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
リオ・グランデ・ド・ノルテ
りおぐらんでどのるて
Rio Grande do Norte
ブラジル北東部の州。南アメリカ大陸北東端に位置する。面積5万3306.8平方キロメートル(1966)、人口277万6782(2000)。州都ナタールのある東海岸沿いのみが湿潤気候で、サトウキビの栽培地域となっている。ほかの大部分は長い乾期をもつ熱帯半乾燥気候で、干魃(かんばつ)にみまわれることが多い。カーチンガとよばれる有刺灌木(かんぼく)林をなすこの地域はおもに牧牛地域であるが、農産物としては、キャッサバ、フェイジョン豆などの自給作物のほか、綿花、サイザルアサ、カシューナッツなどの耐乾性の商品作物の生産が多い。半乾燥気候の北海岸では製塩が盛んである。
[松本栄次]