大学事典 「リガ工科大学」の解説
リガ工科大学[ラトヴィア]
リガこうかだいがく
ラトヴィアの首都リガにある国立の理系大学。1862年にロシア帝国統治下で創立された私立の理工学校で,同国最初の理工系学校であったが,バルト・ドイツ人貴族に支えられていてドイツ語で授業が行われた。1886年にロシアの公立大学となり,ロシア語が講義語となる。1919年のラトヴィア独立後は,58年までラトヴィア大学の工学部となる。その後ソ連の統治下で,ラトヴィア・ポリテクニク・インスティチュート(ラトヴィア)となり,ソ連の科学技術の発展に寄与した。1990年の独立回復時に現在の国立工科大学となり,中・東欧諸国の先端科学技術を支える重要な研究大学として国際的にも評価が高い。2016年現在,理系の9学部があり,学生数は約1万5000人。
著者: 加藤一夫
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報