大学事典 「リサーチ・アシスタント」の解説
リサーチ・アシスタント
研究補助業務を行う大学院学生。RAと略される。RA制度の目的は,大学等が行う研究プロジェクト等に,優秀な博士後期課程在学者を研究補助者として参画させ,研究プロジェクトを効果的に推進させるとともに,若手研究者としての研究遂行能力の育成を図ることである。RAとして雇用された大学院学生には給与が支給される。国立大学や大学共同利用機関が行う研究プロジェクト等を効果的に促進させるための研究支援策として,1996年(平成8)に国立学校特別会計予算においてRA経費が創設された。2004年の国立大学の法人化に伴い,RA経費は国立大学法人運営費交付金へと移行し,各法人の裁量により運用されるようになった。私立大学については,RAの活用に係る所要額の一部が学校法人に対して補助されている。2006年の中央教育審議会答申「新時代の大学院教育―国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて」において,RAを活用できる競争的研究資金の拡充が提言されている。
著者: 中井俊樹
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報