リステリア(その他表記)Listeria monocytogenes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リステリア」の意味・わかりやすい解説

リステリア
Listeria monocytogenes

真正細菌類コリネバクテリウム科の細菌。人間髄膜炎を起す病原菌。病害部の器官血液脳脊髄液から分離される。哺乳類鳥類にも感染する。細菌体は小さな桿菌で,周囲に生じた繊毛で運動する。グラム陽性。分離培養できる。

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世界大百科事典(旧版)内のリステリアの言及

【寒冷凝集反応】より

…寒冷凝集素は,マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)感染による非定型肺炎,EBウイルス感染による伝染性単核症,良性単クローン性高γ‐グロブリン血症,一部の多発性骨髄腫患者等に顕著に現れる。このほか,この抗体は,リステリア(Listeria monocytogens,IVB株),アデノウイルス,サイトメガロウイルスの感染,大腸,肺の腫瘍等の際にも認められ,自己免疫性溶血性貧血に関与する抗体もこの性質を強く示すものがある。したがって,この反応で血清中の高力価の寒冷凝集素を検出することは,上述の多種の病気の診断の目安となる。…

※「リステリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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