リセルグ酸(読み)リセルグサン

化学辞典 第2版 「リセルグ酸」の解説

リセルグ酸
リセルグサン
lysergic acid

(8β)-9,10-didehydro-6-methylergoline-8-carboxylic acid.C16H16N2O2(268.31).麦角アルカロイド母体を構成する酸.アルカリ加水分解により,8位の異性体であるイソリセルグ酸とともに得られる.融点238 ℃.+40°(ピリジン).pKa 3.44,pKb 7.68.アルカリや炭酸ナトリウム水,塩酸に易溶,ピリジンに可溶,ほかの有機溶媒や水に難溶.両異性体は酸,アルカリ処理でエノール形を経由して容易に相互転換できる.幻覚作用がある.LD50 100 mg/kg(ウサギ静注).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 LD50

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リセルグ酸」の意味・わかりやすい解説

リセルグ酸
リセルグさん
lysergic acid

C16H16N2O2 。麦角アルカロイド (エルゴメトリンエルゴタミン,エルゴクリスチンなど) に共通な基本的構造をもつ物質。麦角アルカロイドは交感神経遮断,血管収縮子宮収縮などの作用をする。

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