20世紀西洋人名事典 「リチャードアベック」の解説
リチャード アベック
Richard Abegg
1869.1.6 - 1910.4.3
ドイツの物理化学者。
元・ブレスラウ工科大学教授。
ダンチヒ(後のグダンスク)生まれ。
チュービンゲン、ベルリンの諸大学に学び、ゲッチンゲン大学助手、のち科学教授を経て、1909年ブレスラウ工科大学教授となったが、’10年4月3日気球の事故で死亡。原子価に関する「アベックの規則」の提唱者で、常原子価と逆原子化の概念を’04年に提出した。また両者の絶対値の和はどの属でも8となり、八隅説の基礎をつくった。ほかに氷点降下理論(1894年)や誘伝導率の研究などにも功績がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報