デジタル大辞泉 「リトミシュル城」の意味・読み・例文・類語 リトミシュル‐じょう〔‐ジヤウ〕【リトミシュル城】 《Litomyšl》チェコ中部、ボヘミア地方の町リトミシュルにある城。16世紀にルネサンス様式で建てられたもので、外壁は漆喰しっくいで描かれた華やかな模様で埋め尽くされている。1999年、世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「リトミシュル城」の解説 リトミシュルじょう【リトミシュル城】 1999年に登録されたチェコの世界遺産(文化遺産)。東ボヘミア地方のリトミシュルにある、中欧を代表するルネサンス様式の城郭で、美しい庭園を持つ。この城(宮殿)は、当時この地方の領主だったペルンシュテイン家のブラティスラフにより、1568~1582年に建築された。ブラティスラフは、スペインから嫁いだ妃のために、当時のボヘミア地方では見られなかったルネサンス様式の城として完成させた。その城壁はスグラフィットという技法で描かれた聖書の物語をモチーフにした壁画で全面が覆われており、その数は8000にも達する。城内にあるビール醸造所は、チェコを代表する国民的作曲家ベドジヒ・スメタナ(1824~1884年)が生まれたところである。◇英名はLitomyšl Castle 出典 講談社世界遺産詳解について 情報