リンタングステン酸(読み)リンタングステンさん(その他表記)phosphotungstic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンタングステン酸」の意味・わかりやすい解説

リンタングステン酸
リンタングステンさん
phosphotungstic acid

タングストリン酸,ウォルフラモリン酸ともいう。リンモリブデン酸同型ヘテロポリ酸である。例としてホスホ十二タングステン酸三水素 H3[PW12O40]・nH2O がある。これは無色結晶で,水に溶ける。アルカロイド蛋白質沈殿剤として用いられるなど,リンモリブデン酸に類似している。

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栄養・生化学辞典 「リンタングステン酸」の解説

リンタングステン酸

 H3PW12O40が代表的な化合物で,タングストリン酸が正式名.リン酸やカチオン成分の分離や比色定量に用いる.リンモリブデン酸と用途は多く共通している.

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化学辞典 第2版 「リンタングステン酸」の解説

リンタングステン酸(塩)
リンタングステンサンエン
phosphotungstic acid(phosphotungstate)

ヘテロ原子としてPを含むWのヘテロポリ酸(塩)の慣用名IUPAC命名法では,ホスホタングステン酸(塩).タングストリン酸(塩)ともいう.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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