日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルイス‐クラークの探検」の意味・わかりやすい解説
ルイス‐クラークの探検
るいすくらーくのたんけん
アメリカ合衆国大統領ジェファソンの発議により、1803年の「ルイジアナ購入」を契機に、翌04年から06年にかけて合衆国北西部で行われた探検。メリウェザー・ルイスとウィリアム・クラークを隊長とする探検隊の一行は、セントルイスからミズーリ川をさかのぼり、インディアンの協力も得て、ロッキー山脈を越え、コロンビア川からついに太平洋岸に達した(05年11月)。彼らは現在のオレゴン州アストリア付近で越冬したのち帰途につき、さらに調査を重ねつつ、6年9月23日、無事セントルイスに帰還した。この探検はのちにオレゴン地方領有権主張の根拠となる一方、既存の科学知識に多くのものを付け加え、西方への移住や交易を促進した。
[竹本友子]