ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイーズ・ド・サボア」の意味・わかりやすい解説
ルイーズ・ド・サボア
Louise de Savoie
[没]1531.9.22. セーヌエマルヌ,グレシュルロアン
フランス,アングレーム公妃。サボイア公フィリッポの娘,フランソア1世とマルグリット・ダングレームの母。 1488年アングレーム伯シャルルと結婚。フランソアの王即位後,政治に力を入れ,フランソアのイタリア遠征中 (1515~16) とパビアでの捕虜期間中 (25) と2度摂政をつとめた。 1523年姪のシュザンヌ・ド・ブルボンが死ぬと,その遺産の一部の相続権を主張し,シュザンヌの夫であるフランス大元帥ブルボン公シャルルを陥れ,フランソア1世の敵側である神聖ローマ皇帝カルル5世の陣営に走らせた。そのためフランソアはカルルの捕虜となった。次いで神聖ローマ帝国とイングランドとの離反を策し,29年マルグリット・ドートリッシュとともにカンブレーの和約締結に貢献した (貴婦人の和約) 。
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