ルイ様式(読み)ルイようしき(その他表記)Louis styles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ様式」の意味・わかりやすい解説

ルイ様式
ルイようしき
Louis styles

フランスのルイ 13~16世の時代の美術様式。「ルイ 13世様式」などと用いられる。後期ルネサンス,バロックロココ,新古典主義などに分けられる。ルイ 13世の時代は,リュクサンブール宮殿の建築などにイタリアの影響が強くみられた。 14世の時代にはベルサイユ宮殿の建築や,アカデミー王立タペストリー,家具,陶器などの製作所が設立され,東洋趣味も加わって,豪華なバロック様式を展開。 15世の時代には優雅,軽快なロココ様式変り唐草や貝殻模様が好まれた。 16世の時代には,古代と自然への復帰の傾向が現れ,ベルサイユ宮殿内のプチトリアノンのような簡素な形式が流行し,新古典主義に移行した。

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