プチ(英語表記)〈フランス〉petit

デジタル大辞泉 「プチ」の意味・読み・例文・類語

プチ(〈フランス〉petit)

多く複合語の形で用い、小さい、小型の、小規模な、などの意を表す。「プチネックレス」「プチブル」「プチ整形」
[類語]少し少ない少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量僅僅わずか数えるほどたったただたかだかしばらくなけなしささやか一抹心ばかり印ばかり形ばかり低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少些少最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重雀の涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪の垢小口ささやか寸毫

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精選版 日本国語大辞典 「プチ」の意味・読み・例文・類語

プチ

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( [フランス語] petit ) 小さいこと。小さくて可愛らしいこと。ちょっとしたこと。また、そのさま。多く他の名詞に付いて複合語を作る。「プチトマト」「プチ家出」 〔モダン語辞典(1930)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プチ」の意味・わかりやすい解説

プチ
Petit, Roland

[生]1924.1.13. フランス,ビルモンブル
[没]2011.7.10. スイス,ジュネーブ
フランスの舞踊家,振付家。パリオペラバレエ学校を卒業後,パリ・オペラ座バレエ団ダンサーとして活躍していたが,1944年にジャン・コクトーらの援助を受けて独立した。1945年バレエ・デ・シャンゼリゼを創設,プリンシパル兼メートル・ド・バレエ兼振付家として活躍した。この時期の代表作は『若者と死』Le Jeune Homme et la mort(1946)。1948年ローラン・プチ・バレエ団(バレエ・ド・パリ・ド・ローラン・プチ)を創設し,妻でバレリーナのジジ・ジャンメールとともに『夜の貴婦人達』Les Demoiselles de la nuit(1948),『カルメン』Carmen(1949),『ダイヤモンドを喰う女』La Croqueuse de diamants(1950)を発表。リアリズムとアブストラクトを巧みに統合させる才能は抜群で,現代フランスを代表する振付家の一人として「バレエの魔術師」といわれた。また,サドラーズ・ウェルズ・バレエ団(→ロイヤル・バレエ団)やデンマーク王立バレエ団などでみずからの作品を監督した。1973~98年マルセイユ・バレエ団の芸術監督を務めた。ほかに,『ノートル=ダム・ド・パリ』Notre-Dame de Paris(1965),『プルースト~失われた時を求めて』Proust ou les intermittences du coeur(1974),『マ・パヴロヴァ』Ma Pavlova(1986)など。1974年レジオン・ドヌール勲章を授与された。

プチ
Petit, Alexis Thérèse

[生]1791.10.2. ブズール
[没]1820.6.21. パリ
フランスの物理学者。 16歳でパリのエコール・ポリテクニクに入学するという天才ぶりを発揮。卒業と同時に同校助手となり (1809) ,1811年学位取得。同校物理学教授 (15) 。学術振興協会会員 (18) 。 P.デュロンとの協同研究による温度測定と冷却の研究によって,18年パリ科学アカデミーから表彰されたが,2年後結核で病没。特に有名なのは,デュロン=プチの法則として知られる,固体の原子比熱は種類によらず一定,という法則の定式化 (19) である。また熱素説の否定,光の波動説の積極的支持によっても当時としては先進的な働きをした。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プチ」の意味・わかりやすい解説

プチ(Roland Petit)
ぷち
Roland Petit
(1924―2011)

フランスの舞踊家、振付者。パリ郊外のビルモンブルに生まれる。パリ・オペラ座バレエ団に入ったが、1944年J・コクトーらの援助を受けて独立、シャンゼリゼ・バレエ団を結成し、『若者と死』などを上演。1948年にはパリ・バレエ団と改称、映画『ブラック・タイツ』(1960)にも収録された『カルメン』『ダイヤモンドを喰(く)う女』などを発表した。1970年カジノ・ド・パリを買収し、妻であるジジ・ジャンメールZizi Jeanmaire(1924―2020)主演のレビューの演出にあたった。1972年バレエ・ド・マルセイユ(マルセイユ・バレエ団)を結成し、その芸術監督となり、『病めるバラ』『シンフォニー・ファンタスク』『オペラの怪人』などを上演。改訂版『コッペリア』では、プチ扮(ふん)するコッペリウス博士が人形と踊って絶賛を博した。バレエのほか、ショーの振付け演出では洗練されたスマートなセンスで観客を魅了した。1998年バレエ・ド・マルセイユを離れた後は、フランスをはじめ、アメリカ、イタリア、日本などのバレエ団で自作品を上演。来日することも多く、熊川哲也(1972― )のKバレエカンパニーや牧阿佐美(まきあさみ)バレエ団で作品を発表していた。1962年芸術文化勲章シュバリエ、1974年レジオン・ドヌール勲章、2002年国家功労勲章コマンドールを受章。

[市川 雅・國吉和子]

『ジャン・ヴァンサン・ミネオほか写真、ジェラール・マノニほか文、前田允訳『ローラン・プティ――ダンスの魔術師』(1987・新書館)』『ダンスマガジン編『コリオグラファーは語る』(1998・新書館)』


プチ(Alexis Thérèse Petit)
ぷち
Alexis Thérèse Petit
(1791―1820)

フランスの物理学者。神童の誉れ高く、1809年に理工科大学校(エコール・ポリテクニク)を最年少・最優秀で卒業。卒業と同時に助手に採用され(1815年教授)、翌1810年からボナパルト・リセの物理学教授も兼任するが、結核にかかり早世する。ポリテクニクの同僚のデュロンと熱に関する共同研究を行い、固体冷却研究で同学の懸賞を獲得する。1819年に発表した「デュロン‐プチの法則」は、ベルツェリウスの算出した原子量に簡単な分数を乗じた値とその元素の比熱の積は一定であることを示したもので、ベルツェリウスはこの法則を使っていくつかの元素の原子量を修正した。

[肱岡義人]

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デジタル大辞泉プラス 「プチ」の解説

ぷち

サンリオのキャラクターシリーズ「ぷちぷちわんこ」のメインキャラクター。イチゴが大好きな白い犬の男の子。左耳としっぽが茶色。

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百科事典マイペディア 「プチ」の意味・わかりやすい解説

プチ

プティ

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