ルトフィアッサイイド(その他表記)Luṭfi al-Sayyid

改訂新版 世界大百科事典 「ルトフィアッサイイド」の意味・わかりやすい解説

ルトフィ・アッサイイド
Luṭfi al-Sayyid
生没年:1872-1963

エジプトの思想家。ムハンマド・アブドゥフイスラム改革思想を〈自由主義開明派〉の立場から継承した代表的人物と目された。自ら主宰する《ジャリーダ》紙(1907-14)上を中心に,イスラムの枠にこだわらずギリシア哲学や西欧自由主義思想をも駆使する世俗国家論を展開。20世紀初期のエジプト・ナショナリズム高揚の一翼を担った。第1次大戦後はエジプト・ジャーナリズムの発展と教育(特に女性の)普及尽力,1926年以来カイロ大学学長として,また42年からはカイロ・アラビア語アカデミー総裁として学問の自由の擁護に貢献した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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