ルムンバ民族友好大学(読み)ルムンバみんぞくゆうこうだいがく(英語表記)Universitet druzhby narodov imeni Patrisa Lumumby

改訂新版 世界大百科事典 「ルムンバ民族友好大学」の意味・わかりやすい解説

ルムンバ民族友好大学 (ルムンバみんぞくゆうこうだいがく)
Universitet druzhby narodov imeni Patrisa Lumumby

アジア,アフリカ中南米の発展途上国の各分野における専門家の養成を援助すると同時に,それらの地域にソ連の政治的・文化的影響力を広める目的で,1960年にモスクワに設立された高等教育機関。発展途上国からの留学生は一定数のソ連人学生といっしょに学ぶ。当初は日本人も受け入れていたが,60年代後半からは受け入れていない。学費,寮費,医療費などは無料。物理数学・自然科学,歴史・文学,経済・法律,工学農学,医学の各学部からなる。ここで学ぶ学生は国内各地の工場,農場,病院,研究所などで実習教育も受ける。修学年限は4年,医学部は5年。ロシア語未習者には別に1年の予科が設けられている。名称はコンゴ共和国(現,コンゴ民主共和国)の初代首相ルムンバにちなむ。1992年2月,ロシア民族友好大学(英語名Russian Peoples' Friendship University)と改称。95年現在,教員数1500,学生数6300。
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