最新 地学事典 「ルーイシアン変成岩」の解説
ルーイシアンへんせいがん
ルーイシアン変成岩
Lewisian metamorphic rocks
スコットランド北西端からアウターヘブリデス諸島に分布する先カンブリア時代基盤岩類。主にトーナル岩〜花崗閃緑岩起源の片麻岩から構成され,塩基性〜超塩基性片麻岩,変堆積岩類を伴う。スコットランド本土では角閃岩相の北部,南部地域,グラニュライト相の中央地域に区分。中央部の一部では超高温変成作用を受けたことが報告されている。主な変成作用は約27億年前(Badcallian)と25億年前(Inverian)に区分される。24億〜20億年前には平行岩脈群が貫入。一部の地域では,19億〜17億年前に変形・変成作用と花崗岩の貫入を伴う。South Harris地域では約19億年前の超高温変成作用が確認されている。全体を覆って原生代後期〜古生代初期の被覆岩層(Torridonian)が分布。東側のカレドニア造山帯とは顕著な衝上断層で接する。かつてグリーンランド・カナダの楯状地に続いていたと考えられ,北大西洋陸塊の一部を構成。
執筆者:加納 隆・馬場 壮太郎
参照項目:ルーイシアン・コンプレックス
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

