20世紀西洋人名事典 「レイシェストフ」の解説
レイ シェストフ
Lev Isakovich Shestov
1866.1.31 - 1938.11.20
ソ連の哲学者,文芸評論家。
元・ソルボンヌ大学ロシア研究所教授。
キエフ生まれ。
本名レフ・イサコビッチ・シワルツマン。
ユダヤ人豪商の子として生まれ、キーエフ、モスクワ、ベルリンで法律を学び、20世紀始めから「トルストイとニーチェの教説における善」(1900年)、「ドストエフスキーとニーチェ、悲劇の哲学」(’01年)などを執筆。10月革命後にフランスに亡命、パリで文筆活動の傍ら、ソルボンヌのロシア研究所教授を務める。ロシアにキルケゴールを初めて紹介したほか、ドストエフスキー、ニーチェの影響を受け、西欧的伝統としての合理主義を否定し、非合理主義の重要性を強調。わが国でも’30年代に「不安の哲学」として流行する。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報