20世紀西洋人名事典 「レオーネカエターニ」の解説
レオーネ カエターニ
Leone Caetani
1869 - 1935
イタリアのイスラム学者。
名門貴族出身。独学でセム学、イスラム学を修める。19世紀末アラブ諸国を踏査し、ムハンマドと正統カリフ時代に関する古典的研究所である「イスラム年代記」10巻を出す。この中で、セム族の故地はアラビア半島で、その民族移動の最後にして最大の物がアラブの大征服であると唱える。ムッソリーニの一党と政見を異にし、個人的問題で研究生活をやめる。1952年、カナダに渡りバンクーバーで没する。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報