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日本浪曼派 にほんろうまんは

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本浪曼派
にほんろうまんは

文芸雑誌。 1935年3月~38年8月。神保光太郎亀井勝一郎中谷孝雄保田 (やすだ) 与重郎らの手で創刊され,左翼リアリズムの克服とヨーロッパ的知性の亜流排除を目指し,ドイツロマン派の正統な継承を日本古典美の高揚に求めようとした。

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デジタル大辞泉の解説

にほんろうまんは〔ニホンラウマンハ〕【日本浪曼派】

文芸雑誌。また、その雑誌によって活動した一派。昭和10年(1935)3月、保田与重郎亀井勝一郎らを中心に創刊。自然主義文学を批判し、ロマン主義を標榜(ひょうぼう)。昭和13年(1938)8月廃刊。

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百科事典マイペディアの解説

日本浪曼派【にほんろうまんは】

プロレタリア文学運動壊滅後の思想的混乱,知識階級の不安に対処し,新しい浪漫主義を打ち建てようとした,神保光太郎,亀井勝一郎保田与重郎らの運動。機関誌《日本浪曼派》(1935年―1938年)を刊行。
→関連項目伊東静雄今官一武田麟太郎中河与一

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世界大百科事典 第2版の解説

にほんろうまんは【日本浪曼派】

昭和期の文芸同人雑誌。1935年(昭和10)3月~38年8月。通巻29号。保田与重郎,中谷孝雄,亀井勝一郎,神保光太郎,中島栄次郎,緒方隆士の6名によって創刊。創刊に先だって《コギト》に掲載された保田執筆の〈広告〉の高踏的なロマン主義の主張がおおきな反響を呼ぶ。第3号に載った保田の〈反進歩主義文学論〉と亀井の〈生けるユダ(シェストフ論)〉に,プロレタリア文学運動壊滅後の転形期を生きるこの派の主張がうかがわれ,武田麟太郎,高見順ら《人民文庫》(1936‐38)派の写実主義と鋭く対立した。

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大辞林 第三版の解説

にほんろうまんは【日本浪曼派】

文芸雑誌の名。また、その雑誌によって活動した一派。1935年(昭和10)、保田与重郎・亀井勝一郎らにより創刊、38年廃刊。自然主義文学を強く批判、当時のロマン主義擡頭たいとうの気運に乗り、詩精神の高揚と日本古典の復興を標榜ひようぼう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本浪曼派
にほんろうまんは

文芸雑誌。1935年(昭和10)3月から38年3月まで刊行。全29冊。『コギト』誌上に掲載された『「日本浪曼派」広告』によると、創刊当初の同人は、神保光太郎(じんぼこうたろう)、亀井勝一郎(かついちろう)、中島栄次郎、中谷孝雄(なかたにたかお)、緒方隆士(おがたりゅうし)、保田与重郎(やすだよじゅうろう)ら6人であるが、その後、伊東静雄、伊藤佐喜雄(さきお)、芳賀檀(はがまゆみ)、太宰治(だざいおさむ)、檀(だん)一雄、山岸外史(がいし)、緑川貢(みつぐ)らが加わり、終刊近くには50人を超える。保田執筆になる「広告」は、「平俗低徊(ていかい)の文学」としての自然主義的な身辺雑記の写実小説を痛烈に批判し、文学の運動を否定するために進んで文学の運動を開始するといい、それは「卑近」に対する「高邁(こうまい)」の、「流行」に対する「不易」の、「従俗」に対する「本道」の主張で、そのために「真理と誠実の侍女として存在するイロニー」を用いねばならぬとした。保田の「反進歩主義文学論」(1935)と亀井の「生けるユダ(シェストフ論)」(1935)がこの派の志向を示し、小説に、太宰『道化の華』(1935)、緑川『娼婦(しょうふ)』(1935)、檀『衰運』(1935)、伊藤『花宴』(1935~37)その他がある。保田に代表される古代憧憬(しょうけい)は、退廃した、西洋模倣の日本的近代に対する根源的批判を含んでいたが、戦時体制の深化と俗流の日本主義の台頭により、漸次「戦場の美学」へと変質する。復刻版(1971)がある。[大久保典夫]
『三枝康高著『日本浪曼派の運動』(1959・現代社) ▽橋川文三著『増補 日本浪曼派批判序説』(1965・未来社) ▽大久保典夫他著『日本浪曼派とは何か』(1972・雄松堂出版)』

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