化学辞典 第2版 「レソルシノール反応」の解説
レソルシノール反応
レソルシノールハンノウ
resorcinol reaction
レソルシノール,銅(Ⅱ)イオンと塩酸とを用いたシアル酸の呈色反応で,シアル酸の定量に用いられる.反応機構は不明である.レソルシノール水溶液(0.2 g/10 mL)に濃塩酸(80 mL)と1.0 mol L-1 硫酸銅溶液(0.25 mL)を加え,さらに水を加えて100 mL にしたものをレソルシノール試薬とする.シアル酸(1~30 μg)を含む試料溶液2.0 mL を試験管に入れ,これにレソルシノール試薬2.0 mL を加えてよくまぜ,沸騰している湯浴で15 min 加熱する.冷却後,n-ブタノール(5 mL)で色素成分を抽出し,その青色を比色(580 nm)する.この反応はケトヘキソースでも起こるが吸収極大が450 nm なので,シアル酸とケトヘキソースの混合物でも補正によりシアル酸の定量が可能である.[別用語参照]セリワノフ反応
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報