レックス・サクロルム(その他表記)rex sacrorum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レックス・サクロルム」の意味・わかりやすい解説

レックス・サクロルム
rex sacrorum

古代ローマの祭王。王政が廃止された際,王の祭司的職能は祭司に委譲され,これをレックス・サクロルムと呼んだ。ローマの歴史家リウィウスは供犠王 rex sacrificolusと記している。祭王は大神官 pontifex maximusの下位にあったが,他のすべての祭司よりは上位にあった。正嫡の結婚より出生したパトリキ (貴族) が祭王になることができ,他の官職に就任せず,終身制であった。祭王の妻はレギナ reginaと呼ばれ,ある種の祭儀にたずさわった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android