レックス・サクロルム(英語表記)rex sacrorum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レックス・サクロルム」の意味・わかりやすい解説

レックス・サクロルム
rex sacrorum

古代ローマの祭王。王政が廃止された際,王の祭司的職能は祭司に委譲され,これをレックス・サクロルムと呼んだ。ローマの歴史家リウィウスは供犠王 rex sacrificolusと記している。祭王は大神官 pontifex maximusの下位にあったが,他のすべての祭司よりは上位にあった。正嫡の結婚より出生したパトリキ (貴族) が祭王になることができ,他の官職に就任せず,終身制であった。祭王の妻はレギナ reginaと呼ばれ,ある種の祭儀にたずさわった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android