レバンタイン・オーリニャック文化(読み)レバンタイン・オーリニャックぶんか(その他表記)Levantine-Aurignac culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

レバンタイン・オーリニャック文化
レバンタイン・オーリニャックぶんか
Levantine-Aurignac culture

レバノンシリアイスラエルなどの地中海東部地域にみられる後期旧石器文化。ヨーロッパオーリニャック文化と共通する多面体刻器,竜骨状の端削器,周辺加工の尖頭器などの石器をもっているが,骨角器はない。古い様相を示すA期と新しいB期に分けられている。その後にレバンタイン・オーリニャックC期とされるものがあるが,これは大きく様相が変化しており,若干ではあるが細石器が石器群の中に出現している。レバント地方特有の石器群である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android