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骨角器 こっかくき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

骨角器
こっかくき

骨または角でつくられた道具。旧石器時代から世界に広く出現している。釣針,やす,装身具などがある。なかでも海獣骨を用いたものには大型のものが多く,骨鍬,骨斧のようなものがある。角製品ではしかの角を用い,その枝分れの部分を利用して釣などをつくる例もある。多くは貝塚から出土する。

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デジタル大辞泉の解説

こっかく‐き【骨角器】

獣類の骨・角・歯牙や魚骨・鳥骨などで作った道具。石器時代に多く用いられた。銛(もり)・簎(やす)・鏃(やじり)・針など。

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百科事典マイペディアの解説

骨角器【こっかくき】

鳥,獣,魚などの骨,角,歯牙(しが)などで作った器物の総称。狩猟,漁労,採集の段階にあった人類が製作,使用したもので,針,鏃(ぞく),釣針,尖頭(せんとう)器などの利器,斧(おの)の柄,容器,また,櫛(くし),首飾,耳飾などの装飾品がある。
→関連項目オホーツク文化シナントロプスナトゥフ文化バクソン文化半坡遺跡北方ユーラシア文化マリタ雄基貝塚

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世界大百科事典 第2版の解説

こっかくき【骨角器】

骨や角を加工して道具としたもので,牙製品を含めることもある(図)。原人段階の原始的なものから,精巧で多様なものへと現代に至るまで加工されてきている。数十万年前の北京原人は,すでにシカ頭骨を多少加工して,容器様のものとしたことが知られ,旧人段階になると骨や角を加工して先をとがらせ,尖頭器としたものが世界各地から報告されている。とくに骨角器の生産の高まったのは,後期旧石器時代になってからである。各種の骨や角から,槍先や銛(もり)頭のような狩猟具,針や錐(きり)といった工具,鹿角製の投槍器指揮棒,そしてマンモス牙製の女性像や装身具が作りだされている。

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大辞林 第三版の解説

こっかくき【骨角器】

獣・鳥・魚などの骨・角つの・牙きばなどで作った器具・装身具など。釣り針・鏃やじり・銛もり・櫛くし・針などがある。後期旧石器時代以後使用された。骨器。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

骨角器
こっかくき

脊椎(せきつい)動物(ヒトも含めて)の骨角歯牙(しが)を材料としてつくられた製品。石製、土製のものに比べて、大きさ、形の加工が自由であり、したがって多くの種類のものがつくられている。刺突(しとつ)や掘り起こすための道具、彫刻を施して像や装飾をつけたもの、卜占(ぼくせん)の材料などがあり、食肉獣の歯牙は穿孔(せんこう)しただけで垂飾(すいしょく)の効果があった。
 考古学の資料からみて、形の整った製品のみられるのは、ヨーロッパの旧石器時代後期になってからで、オーリニャック文化に単純な尖頭器(せんとうき)があり、それに続くソリュートレ文化、マドレーヌ文化になると、鋭い逆刺をつけたり着柄(ちゃくへい)法をくふうした製品ができる。トナカイの角(つの)でつくられることが多く、使用法は木製の柄(え)の先端に固定して槍(やり)としたり、柄の先にソケットをつくり、そこに差し込んで、離脱が自由にできる銛(もり)の機能をもつものもつくられている。中石器時代から新石器時代にかけて骨角器は各地でつくられる。シカの中手(ちゅうしゅ)・中足骨(ちゅうそっこつ)を材料とした単純な刺突具、銛頭(もりがしら)にも種々の形のものがつくられ、閉窩(へいか)式、開窩式の区別もみられるようになる。銛頭の先にさらに石製、イノシシの牙(きば)製の鏃(やじり)をはめ込むものもある。こうした銛頭は、世界の各地で、地域ごとに特徴ある形をつくっていた。釣り針も骨角でつくられている例が多いが、貝、歯牙製のものもある。骨角は水中で魚を寄せ付ける効果があったろう。中石器時代以降に盛んにつくられる。鉤(かぎ)形でなく、両端をとがらす針状のものもある。鉤形のものは、軸と鉤の部分を別々につくる例も多い。しかし、一つの材料からつくる鉤形が基本形であったろう。形態、大きさは実に多様で、釣りの効果をあげるためにさまざまなくふうを凝らしている。なお、骨角器の材料として鯨骨(げいこつ)が使える場合は、その材料が大きく豊富なところから、独特の骨角器文化をつくりだした。北太平洋沿岸地域にそうした例をみる。[金子浩昌]

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