改訂新版 世界大百科事典 「レヒツシャイン」の意味・わかりやすい解説 レヒツシャインRechtsschein ドイツ法における理論である〈法外観の理論Rechtsscheintheorie〉にいう法外観をさす。〈法外観の理論(外観理論,外観主義ともいわれる)〉とは,真実と異なった法的外観がある場合に,その外観を作りだした者になんらかの責任があるときは,その者よりも,その外観を信頼して行動した者を保護すべきだという理論である。英米法における禁反言(エストッペル)と近似しており,取引の安全を保護する機能を持つ。とくに商法において大きな役割を果たし,日本の商法にもその適用と考えられる規定が少なからず存在する(商法14,23条等)。執筆者:黒田 満 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by