レーザー干渉測長器(読み)レーザーかんしょうそくちょうき(その他表記)laser interferometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーザー干渉測長器」の意味・わかりやすい解説

レーザー干渉測長器
レーザーかんしょうそくちょうき
laser interferometer

レーザー光線の干渉を用いて長さの精密測定をする計器片面半透明に銀メッキした精密な2枚の平面ガラス板を平行からわずか傾けて向かい合わせ,面に垂直にレーザー光線を照射すると透過光と反射光に分れた2つの光が両ガラス板を通過する経路に差があるため,光路差が光の波長の半分の奇数倍となる位置は暗く,偶数倍となる位置は明るい明暗の干渉縞 (しま) が現れる。この干渉縞の間隔とレーザー光線の波長から両面間の距離を精度 0.01μm以下で測定できる。最近の精密加工では1μm以下の精度を要求されることも多く,加工の際の寸法測定に高精度の測定用ブロックゲージが用いられる。このブロックゲージ自身の寸法の精密測定に用いられるのがレーザー干渉測長器である。

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