デジタル大辞泉
「干渉縞」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かんしょう‐じまカンセフ‥【干渉縞】
- 〘 名詞 〙 光の干渉によって生じる明暗の縞。単色光では、二つの光の位相差に応じて、光の強さが極大、極小となるための明暗の縞模様が現われ、白色光では、波長によって極大の位置が異なるため、色づいた縞となる。シャボン玉や水面にひろがった油膜に見られる干渉色はその例。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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干渉縞【かんしょうじま】
光の干渉によってできる明暗の縞模様。白色光を使ったときは波長によって明暗の位置が違うため色のついた縞が現れる。干渉縞を見る実験には,ヤングの実験(平行した二つのスリットに強い光を送りスクリーンに受ける),フレネルの複プリズム(断面が180°に近い頂角をもつ二等辺三角形のガラスプリズム),フレネルの複鏡(180°に近い角をなすよう接合した2枚の平面鏡),ニュートンリングなどがある。また,網版の印刷物を再び格子状スクリーンにかけて網版をつくるときに生じるモアレ模様と類似したモアレ像干渉縞がある。干渉縞をつくる二つの光はコヒーレントであるといい,位相のそろった波形が長く保たれるコヒーレントな光がレーザーである。
→関連項目回折縞|干渉色
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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干渉縞
かんしょうじま
interference fringe
単色光源を使って干渉の実験をすると,干渉を起す成分波の振動の位相が同位相となる個所では光は強くなり,逆位相となる個所では光は弱くなる。このような条件は交互に生じるので明暗の縞模様が現れる。これを干渉縞という。干渉縞ができる際,光路差が光の通る道筋の厚さだけに関係するときを等厚干渉縞,光の通る道筋の角度に依存するときを等傾角干渉縞という。光源として白色光を使うと縞模様は有色となる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の干渉縞の言及
【干渉】より
…この場合,二つのスリットを通る光は,つねに一定の位相差をもっているので,スクリーン上で二つのスリットからの距離の差が半波長の偶数倍であれば光波の山と山が重なり,半波長の奇数倍ならば山と谷とが重なることになる。この実験で得られる明暗の縞は,光の干渉を示しているもので,この縞を干渉縞interference fringeと呼ぶ。この実験で,単色光の代りに白色光を使うときには,波長によって強め合うところと弱め合うところが違うので,スクリーン上には色のついた帯が並ぶ。…
【光】より
…位相差は光路差とδ21=(2π/λ0)(n2d2-n1d1)なる関係にある(ただし,媒質の境界などで位相の跳びがあれば,その差も含める)。 光路差の変化により生ずる強度の明暗を干渉縞という。光の場合,干渉性のきわめてよいレーザーを除けば,同一の光源の同一点から放出される光を分け,光路差があまり大きくない範囲でそれらを重ね合わせるのでなければ干渉縞はできない。…
※「干渉縞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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