ロシアの第2次大戦観

共同通信ニュース用語解説 「ロシアの第2次大戦観」の解説

ロシアの第2次大戦観

第2次大戦は1939年9月、秘密合意に基づくナチスドイツソ連のポーランド侵攻、分割で始まったが、ソ連ではこの事実は隠されていた。ソ連は41年6月のナチス・ドイツ軍のソ連侵攻から45年5月のソ連軍によるベルリン制圧までを「大祖国戦争」と呼び、ソ連がナチスから欧州を解放したと位置付けていた。ソ連末期に独ソ秘密合意の存在が確認され、ポーランド侵攻は批判された。しかしプーチン政権下では「ソ連史観」への回帰傾向が強まり、ロシア外務省はドイツとの合意を「対ドイツ戦に備えるやむを得ない措置だった」と正当化している。(モスクワ共同)

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