ロレト県(読み)ロレト(その他表記)Loreto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロレト県」の意味・わかりやすい解説

ロレト〔県〕
ロレト
Loreto

ペルー北東部の県。県都イキトス。同国最大の県で,北はエクアドルコロンビア,東はブラジルと国境を接する。西縁部にアンデス山脈東麓の丘陵地帯を含むほかは,ほぼ全域が熱帯雨林におおわれた高温多雨のアマゾン低地から成り,平均標高約 150m。中央部をウカヤリ川が北流し,北部でマラニョン川と合流してアマゾン川本流となる。 1980年南部がウカヤリ県として分離した。おもな移出品はゴム,ブラジルナッツ,皮革,硬質材など。イネサトウキビ,バナナ,キャッサバなどを栽培。住民はおもに河川沿岸に住み,特にアマゾン本流に沿うイキトスに集中。奥地にはインディオ諸族が住むが,十分に知られていない。交通はもっぱら水路空路による。面積 36万 8852km2。人口 66万 7500 (1991推計) 。

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