ローエックス(その他表記)Lo-Ex

改訂新版 世界大百科事典 「ローエックス」の意味・わかりやすい解説

ローエックス
Lo-Ex

耐熱アルミニウム合金の一種ケイ素12%,銅1%,マグネシウム1%,ニッケル2%程度を含んでいる。ケイ素が多いために熱膨張が小さく,銅,マグネシウムによって熱処理性を与えて強度を上げ,ニッケルは耐熱性を与えている。耐熱性と熱膨張の小さいことから,内燃機関ピストンなどの用途がある。Lo-Exの名はlow expansion coefficient(低膨張率)に由来している。鋳物あるいは鍛造品として使用される。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のローエックスの言及

【アルミニウム合金】より

…この合金はMnの添加により,耐食性と加工性を純アルミニウムとほぼ同じとして,強度を若干高めたものであり,用途は純アルミニウムとほぼ同じで,日用品や建材などに用いられる。(d)4000番台はAl‐Si系合金で,4032(Si11~13.5%,Cu,Ni,Mg各約1%)は,ローエックスLo‐Ex(low expansionの略)とも呼ばれ,耐熱性がよく熱膨張率が小さく,鍛造ピストンなどエンジン部品として使用される。4043(Si約5%)は溶接ワイヤや溶接蠟材などに用いられる。…

【アルミニウム合金】より

…この合金はMnの添加により,耐食性と加工性を純アルミニウムとほぼ同じとして,強度を若干高めたものであり,用途は純アルミニウムとほぼ同じで,日用品や建材などに用いられる。(d)4000番台はAl‐Si系合金で,4032(Si11~13.5%,Cu,Ni,Mg各約1%)は,ローエックスLo‐Ex(low expansionの略)とも呼ばれ,耐熱性がよく熱膨張率が小さく,鍛造ピストンなどエンジン部品として使用される。4043(Si約5%)は溶接ワイヤや溶接蠟材などに用いられる。…

※「ローエックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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