日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローガンベリー」の意味・わかりやすい解説
ローガンベリー
ろーがんべりー
loganberry
[学] Rubus loganobaccus Bailey
バラ科(APG分類:バラ科)キイチゴ属の低木。1881年ころ、カリフォルニア州のローガンJ. H. Logan判事の庭で発見された。イダエウスR. idaeus L. (2n=14)の血を引き、かつ自家結実性のあるヨーロッパ初期の栽培種のなかのある種(2n=14)と、アメリカ西部に分布する雌雄両性で2n=56または2n=84をもつある種との自然雑種(2n=42)と推定されている。葉は5片の掌状複葉。花は雌雄両性花で生産性が高い。紫赤色の大果を結び、パイ、乾菓の原料とする。生育は旺盛(おうせい)で、冬季に0℃以上の土地でよく育つ。
[飯塚宗夫 2020年1月21日]