ローヌプーラン会社(その他表記)Rhône-Poulenc S.A.

改訂新版 世界大百科事典 「ローヌプーラン会社」の意味・わかりやすい解説

ローヌ・プーラン[会社]
Rhône-Poulenc S.A.

フランス最大の化学工業グループの持株会社。本社パリ。1858年プーランÉtienne Poulencによって化学薬品を作るためにリヨンに創業された小さな薬局前身。95年リヨンにある似たような会社と合併,Société Chimique des Usines du Rhôneとして設立され,染料薬品などを生産した。1910年に染料から手を引き,プラスチック部門に進出,28年Établissements Poulenc Frèresと合併,パリに本社を置くSociété des Usines Chimique Rhône-Poulencが設立された。61年,化学繊維のSociété Celtexを買収,持株会社に組織を変更,現社名に改称した。国際的に事業活動を行い,世界の30ヵ国に生産拠点をもつ。日本にも子会社,合弁会社数社がある。99年ドイツの化学会社ヘキストと統合して新会社アベンティスAventis S.A.となった。アベンティスは本社ストラスブール。売上高206億ユーロ(2002年12月期)。在日法人にアベンティスファーマがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android