ワックスフラワー(英語表記)Chamelaucium uncinatum; Geraldton waxflower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワックスフラワー」の意味・わかりやすい解説

ワックスフラワー
Chamelaucium uncinatum; Geraldton waxflower

フトモモ科カメラウキウム (ワックスフラワー) 属の総称で,約 12種がウェスタンオーストラリア州の西南部に分布する低木であるが,園芸的にはカメラウキウム・ウンキナーツムをさす。葉は針葉樹様の線形で対生。よく分枝し,高さ2~3m,株張りも2~3mになる。枝の上部葉腋や,頂部に散房花序を形成する。花径は 1.2~2.5cm。花被片は5個で,ろう質の光沢がある。花色は紫紅色や桃色,白色などがある。切り花としてオーストラリアから輸入されるほか,鉢植えに利用されている。日当りと水はけのよい環境で育てる。比較的耐寒性があり,軽い霜には耐える。過湿にすると根腐れ病にかかることがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android