ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワヒダタケ」の意味・わかりやすい解説 ワヒダタケ(輪襞茸)ワヒダタケCyclomyces fuscus 担子菌類ヒダナシタケ目サルノコシカケ科。枯れたシイの幹に生じる。子実体は柄を欠き,傘は半円形または扇形で多数が折重なって生え,基部で互いに癒着している。長径2~5cmで,厚さ1~15mm,革質で硬い。傘の上面は暗褐色またはこげ茶色で絨毛を密生し,多数の環溝が明瞭にみられる。下面は管孔を生じ,子実層ができる。孔口は円形で細かいが,しばしば同心円の方向に互いに連絡して,環状の溝または同心的なひだとなっている。胞子は無色。本州,四国,九州およびインド,マレー半島,ジャワ,フィリピン,アフリカなどに分布する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by