ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワリ・カーン」の意味・わかりやすい解説
ワリ・カーン
Wali Khan, Khan Abdul
[没]2006.1.26. ペシャワル
カーン・アブドゥル・ワリ・カーン。パキスタンの政治家。パシュトゥン人の指導者アブドゥル・ガッファル・カーンの子。若くして反英運動に参加。パキスタン独立後は,歴代の政権に反対して,パシュトゥン人の自治権拡大を求めた。1957年に父やマウラナ・バシャニらとともに民族アワミ党を結成。1968年,親中国のバシャニ派と分かれて,親ソビエト連邦派の党首となった。1972年4月に北西辺境州政府樹立を宣言。1975年2月,ズルフィカル・アリー・ブットー政権により逮捕され,同党も非合法化された。1977年12月に釈放。北西辺境州(→カイバル・パクトゥンクワ州)とバルチスターン州では絶大な人気があった。
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